2026-10-27
出世魚 大きくなると名前が変わる魚
同じ魚なのに、大きさによって呼び名が変わるものがあります。市場で違う名前を聞いて戸惑うのは、たいていこの仲間です。
日本には、成長するにつれて名前が変わる魚がいます。出世魚と呼ばれ、縁起がよいものとして祝いの席に使われてきました。
ブリ
もっとも知られているのがブリです。関東ではワカシ、イナダ、ワラサ、ブリ。関西ではツバス、ハマチ、メジロ、ブリ。同じ魚が土地によって違う名前で呼ばれます。海外で「ハマチ」として流通しているものは、この段階の若い個体、あるいは養殖されたものを指すことが多いようです。
コハダ
寿司屋でおなじみのコハダも出世魚です。シンコ、コハダ、ナカズミ、コノシロと変わります。面白いのは、一番小さいシンコが最も高値で取引されること。夏のはじめに数グラムの稚魚が、キロ単位で見れば大型魚を上回る値をつけることがあります。
スズキ
コッパ、セイゴ、フッコ、スズキ。夏が旬の白身魚で、大きくなるほど味が落ち着き、洗いや塩焼きに向きます。
なぜ名前を分けたのか
味も身質も、大きさでまったく変わるからです。若いブリは脂が少なく淡白、成魚は脂がのって濃厚。扱う側からすれば、別の魚として呼び分けたほうが話が早いわけです。



