和食材カレンダー

2026-10-30

みかん・柑橘の旬はいつ?冬から夏へつながる日本の柑橘リレー

みかんの旬は11〜12月です。そのあと1〜2月はポンカン・伊予柑、2〜3月はせとか、3〜4月は不知火(デコポン)・清見・八朔・文旦、4〜5月は甘夏・日向夏、夏は河内晩柑へと、日本の柑橘は季節ごとに主役が入れ替わります。

日本の果物売り場では、冬から初夏まで、柑橘が途切れることがありません。ただ、並んでいる顔ぶれは月ごとに入れ替わっています。ここでは、11月のみかんから夏の河内晩柑まで、旬の順に柑橘を紹介します。

柑橘の旬はいつ? 一覧で見る

  • 11〜12月:みかん(温州みかん)
  • 1〜2月:ポンカン、伊予柑
  • 12〜3月:晩白柚
  • 2〜3月:せとか
  • 2〜4月:八朔、文旦
  • 3〜4月:不知火(デコポン)、清見
  • 4〜5月:甘夏、日向夏
  • 4〜7月:河内晩柑
  • 8〜10月:スダチ、かぼす、シークヮーサー(香りの柑橘)
  • 11〜12月:ユズ、11〜2月:国産レモン

甘い柑橘は、冬のみかんから始まり、春にかけて大きく香りの強いものへ、夏には酸味のさわやかなものへ移っていきます。日本の柑橘は、収穫したあと倉庫で寝かせて酸味を抜いてから出すものが多いのも特徴です。そのため、木から採る時期と、お店に並ぶ時期が少しずれます。

11〜12月:みかん 冬の柑橘の始まり

日本でいちばん食べられている柑橘が、温州みかんです。和歌山・愛媛・静岡が三大産地です。9月ごろから「極早生」が出はじめ、10〜11月の「早生」、12月の「中生」「晩生」と、品種を替えながら続きます。甘さと酸味のつり合いがいちばんよくなるのは11月から12月です。年明けからは、倉庫で寝かせた「貯蔵みかん」が2〜3月まで出回ります。

1〜3月:ポンカン・伊予柑・せとか・晩白柚

年が明けると、みかんより香りの強い柑橘が出てきます。

  • ポンカン:香りが強く、皮がむきやすい。インド原産で、愛媛・鹿児島・高知などで作られています
  • 伊予柑:愛媛を代表する柑橘。果汁が多く、皮は厚めですが手でむけます
  • せとか:皮が薄く、袋ごと食べられます。とろけるような食感から「柑橘の大トロ」とも呼ばれる高級品です
  • 晩白柚:熊本の八代で作られる、子どもの頭ほどもある大きな柑橘。厚い皮は砂糖漬けにもなります

3〜4月:不知火(デコポン)・清見・八朔・文旦

春先は、大きく食べごたえのある柑橘の季節です。

  • 不知火:へたの部分が出っ張った形が特徴。糖度などの基準を満たしたものが「デコポン」の名前で出荷されます
  • 清見:みかんとオレンジをかけ合わせた品種。オレンジの香りと、みかんの果汁の多さを両方持っています
  • 八朔:広島の因島で見つかった柑橘。ほろ苦さとシャキッとした果肉が持ち味です
  • 文旦:高知が主な産地。果肉がぷりっとして、さっぱりした甘さ。皮から香りのよいジャムができます

4〜7月:甘夏・日向夏・河内晩柑

ほかの柑橘が少なくなる春から夏は、酸味のさわやかな柑橘が主役です。

  • 甘夏:熊本・鹿児島などが産地。ほどよい酸味で、マーマレードにも向きます
  • 日向夏:宮崎の柑橘。黄色い皮をうすくむき、白いワタごと食べるのが地元の食べ方です
  • 河内晩柑:熊本の河内町が発祥。グレープフルーツに似たさっぱりした味で、夏まで食べられる数少ない柑橘です

香りの柑橘:スダチ・かぼす・シークヮーサー・ユズ・レモン

そのまま食べるのではなく、搾って料理に使う柑橘もあります。

  • スダチ(徳島):8〜10月。焼いたサンマや松茸に欠かせません
  • かぼす(大分):8〜9月が盛り。スダチより大きく、果汁も多い
  • シークヮーサー(沖縄):8〜10月の青いものは搾って、冬の黄色いものはジュースに
  • ユズ:11〜12月。冬至のゆず湯、鍋のポン酢、皮は料理の香りづけに
  • 国産レモン:広島・愛媛が主な産地。11〜2月が盛りで、皮まで使えるものが多い

おいしい柑橘の選び方と保存

  • 皮にハリとつやがあり、持ったときに重いもの。軽いものは水分が抜けています
  • へたが小さく、緑色が残っているもの。へたが茶色く枯れているものは日がたっています
  • みかんは、平たい形で、皮の表面のつぶつぶが細かいものが甘い傾向があります
  • 箱で買ったら、すぐに開けて傷んだものを取り除きます。下のほうが押されて傷みやすいので、ときどき上下を入れ替えます
  • 皮の薄いせとかやみかんは早めに、皮の厚い八朔・文旦・晩白柚は風通しのよい涼しいところで日持ちします

輸出の目線から

アジアでは、柑橘は縁起のよい果物として好まれます。特に旧正月の贈り物の時期は、ちょうどポンカンや伊予柑の盛りと重なり、日本の柑橘が注目されます。一方で、輸送の向き不向きもあります。皮の薄いせとかやみかんは傷みやすく、丁寧な箱詰めが必要です。皮の厚い八朔や文旦は日持ちがよく、長い輸送にも向いています。また、柑橘は病害虫の検疫が厳しく、国によって輸出できる品目や産地に条件があります。取引を考えるときは、品種ごとに相手国の条件を先に確かめておくことが欠かせません。

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